経皮的冠動脈形成術(PCI)

冠動脈疾患全般(急性心筋梗塞、不安定狭心症、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞など)を対象とし、特に急性冠症候群と言われる急性心筋梗塞・不安定狭心症の患者さんに対しては24時間・365日緊急でカテーテル治療(PCI)を行える体制を整えています。また、低侵襲(体への負担が少ない)な検査・治療を心がけており、緊急時を含めほとんどの症例でカテーテルは手首から挿入し、積極的に心臓CTによる診断を行っています。




複雑病変に対する治療(石灰化病変・左主幹部病変・慢性完全閉塞病変)



石灰化病変

動脈硬化が進行すると冠動脈の壁にカルシウムが沈着し、骨の様に硬い石灰化病変となることがあります。石灰化病変は透析患者さんによく見られ、通常のバルーンでは十分に拡張することができません。

このような病変に対しては、特殊な切削デバイス(RotablatorやDiamondback 360°)を使用して、石灰を削り取る治療を行います。当院はRotablator、Diamondback 360°とも使用可能で、病変の状態に合わせていずれかもしくは両方のデバイスを使用して治療します。これまで大きな合併症なく良好な成績を得ています。

 

左主幹部病変

通常は冠動脈バイパス術の適応となる病変です。当院では循環器内科・心臓血管外科で相談の上、適応のある症例では積極的に左主幹部病変にもPCIを行っています。

左主幹部の遠位部から前下行枝と回旋枝にまたがる分岐部病変は特にリスクの高いPCIになります。プラーク性状や分布によっては方向性冠動脈粥腫切除術(DCA)を行いプラーク量を減らしてからバルーン拡張やステント留置を行います。

 

慢性完全閉塞病変(CTO)

3ヶ月以上前から冠動脈が閉塞している病変をCTOと呼び、カテーテル治療(PCI)の難易度が高い病変です。閉塞した冠動脈が栄養していた心筋が残存している場合、治療によって狭心症症状の改善、心機能改善、心室性不整脈の減少、突然死の予防が期待できます。一方でCTOに対するPCIは、通常のPCIと比較して成功率が低く、合併症発生率が高いことから、慎重に治療方針を決定する必要があります。
当院では治療適応のあるCTOに対しては積極的にPCIを行っています。

 











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