当院で2015年に経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)を開始してから10年が経過しようとしています。TAVIで使用する人工弁は、外科手術の生体弁と同様にウシやブタの心膜を使用して作成されているため、遠隔期に劣化してしまい狭窄症や閉鎖不全症を発症する可能性があります。TAVI弁の人工弁機能不全に対する再手術法として、劣化したTAVI弁の内側に新しいTAVI弁を留置する“TAV in TAV”が認可されました。当院は2025年6月現在、富山県で唯一の「TAV in TAV実施施設」で、すでにTAV in TAVを実施しております。
当院には3種類すべてのTAVI弁のプロクター(新規施設を訪問して適応判断や技術指導を行うスペシャリスト)が在籍しています。また日本経カテーテル心臓弁治療学会認定の指導医が3名、実施医が1名在籍しており、安定した治療を提供できることが強みと考えています。